コンピュータリテラシ

コンピュータなしでは考えられない現代の生活

かつて、コンピュータといえば、大変巨大で高額なもので、特殊な専門家が、科学技術計算や、金融などの特殊な領域で使っていた、非日常的な特殊な機械でした。しかし、今となっては、インターネットの普及も相まって、スマートフォンやタブレットコンピュータを手始めに、パソコンやゲーム機など、ありとあらゆる場所・場面で、誰もが使えるようになりました。

また、家電製品や自動車、さらに街の信号機など、世の中にあるあらゆるものにコンピュータが組み込まれるようになり、現代の私たちの生活は、コンピュータなしでは成り立たなくなっています。

つまり、現代の私たちの生活には、コンピュータは欠かすことのできない必需品で、ちょっとした仕事や作業を行うにしても、コンピュータの力なしではできない世の中になりました。

コンピュータの「読み」「書き」「そろばん」

ただ、かつてほど複雑ではなくなったにしても、コンピュータというのは、誰もがいきなり使いこなせるほど単純ではありません。コンピュータを使おうとするのなら、ある程度の知識が必要になります。こういった知識や素養のことを、コンピュータレイテラシィ(ComputerLiteracy)と言います。

リテラシィ(literacy)というのは、聞きなれない言葉ですが、この言葉は読み書きの能力や識字能力といった意味を指す英語で、言わばコンピュータ版の「読み」「書き」「そろばん」といったところです。

このサイトでは、これからコンピュータを使った何らかの作業に従事する人(プログラマーなど)が必要になる最低限のコンピュータリテラシーを紹介するサイトです。

学習のガイドライン

学習の流れ

では、具体的にコンピュータリテラシーではどのようなことを学習するのでしょうか?実は、これには明確な定義のようなものは存在しません。しかし、一般に技術者向けのコンピュータリテラシーという場合、以下のような内容からなるようなものがほとんどです。そのため、本サイトでも、以下の流れで説明していきます。

(1) ハードウェア

コンピュータ本体および、それに付随する機器のことを、総称して、ハードウェアと言います。まずは、コンピュータのハードウェアの仕組みについて学習します。

(2) ソフトウェア

コンピュータは、ハードウェアだけでは何の役にも立ちません。コンピュータにどのような動きをするのかを支持する必要があります。これを、ハードウェアに対して、ソフトウェアと言います。

(3) データ表現・論理演算など

コンピュータはすべてのデータを「0」と「1」だけで処理します。また、そのために特殊な演算処理を行っています。そのための特殊なデータ表現や、演算について理解する必要があります。

(4) ネットワーク

現在のコンピュータは、インターネットなどのネットワーク技術が、切っても切り離せません。コンピュータの技術について学習するためには、ある程度のネットワークの知識を身につけておく必要があります。