一週間でわかるプログラマになる方法

第1日目:プログラム上達の方法

プログラム上達の方法


プログラミングが出来る人・出来ない人

では、ここかららは、いかにしてプログラミングを上達させるか、ということについて学習しましょう。

実際に「プログラミングを学びたい」と、さまざまな専門書や学習サイトなどを見ながら、プログラミングにチャレンジしたものの、途中で挫折してしまった、という体験を持つ人は少なくないのではないでしょうか。

その一方で、プログラミングを初めて間もなくすらすらとプログラミングを身につけ、あっという間にアプリケーションまで作り上げてしまう人もいます。ではいったい、この差は何なのでしょうか?

自分でアプリを作ってみましょう

図1-1.アプリを作る
アプリを作る

才能でしょうか?確かに、そういうこともあるかもしれません。もちろん中には生れ持ってプログラミングの才能を持って生まれたという人もいるかもしれません。しかし、ここではそういう例外的なケースは除外します。

実は、普通の人でも、ちょっとしたことがわかるだけで、短い時間でぐんとプログラミングの能力を高めることが可能なのです。とはいえ、一口に「プログラミングが出来る」といっても、その定義は曖昧です。そこでここでは、「自分で考えたアプリケーションを作ることがレベル」までのプログラミング能力」、と定義しましょう。

アプリケーションは意外と単純

とはいえ、一口にアプリケーションといっても、実に様々です。ワード・エクセルのようなオフィスで使うソフトや、ゲーム、そしてグーグルのような検索システムやメールなどなど・・・。

しかし、誤解を恐れずにあえて断言するのならば、コンピュータのアプリケーションには、「あるデータを作成、編集、削除、そして検索するものである」と断言してもいいでしょう。

たとえば、銀行のシステムであれば預金情報を、お店の顧客管理システムであればお客様の個人情報を、売り上げ管理システムであれば、売り上げを、…といった具合に、扱う対象こそちがうものの、やっていることはほぼ一緒です。また、ゲームのようなアプリケーションでさえそういった側面を持ち合わせています。

そこで、ここでは、「学校の成績管理システムを作れるようにする」ということを目標として、そのためにプログラミング能力をいかにつけていくか、という前提で話をすすめていくことにしましょう。

まずは言語の習得


プログラミング言語を習得する

プログラミングをするうえにおいて、まずさいしょにやるべきことは、学習する言語をえらぶことです。

とはいえ、プログラミングを始める上で一番気になるのが、「どの言語を学ぶか」ということです。ちょっと前までは、C/C++言語を最初に始めるというのが相場でしたが、近年実に様々な言語が出てきて、正直目移りしてしまいますね。

ただ、最初に学ぶプログラミング言語は、「何をゴールにするか」によって決定することをおすすめします。iPhoneやiPadのためのソフトを作るのであれば、Apple社のObjective-CやSwift、Androidのアプリを作るのであれば、Java、Webアプリを作るのであれば、Java、PHP…といった具合になります。

ただ、特に決まっていない場合現在プログラミングを学ぶ上でいちばん手始めに学習するのにおすすめなのは、Java言語です。

なぜJavaなのか

図1-2.Java言語
Java

Javaをお勧めする理由はいろいろありますが、まず第一に「無料ですべてが手に入る」ということです。プログラミングをする上では、言語のコンパイラ、開発環境、ライブラリといったものが必要になりますが、Javaはこれらが全て無料で手に入ります。ライバルであるC#言語も、ほとんどが無料で手に入りますが、それでも一部のツールなどはまだまだ有料であり、「全て無料」とはいきません。

二つ目として「応用範囲の高さ」があります。Javaは現在、Webアプリを作れたり、なんといってもスマートフォンのアプリであるAndroidを使うことができる点が大きいでしょう。

つまり、この言語を学習すれば、最新のアプリケーションを作ることができるわけです。その上、OSもWindows、Linux、Mac-OSと、現在出ている主要なOSはすべて網羅しているため、どういった環境でも作成可能です。

三つ目の理由が、「情報の多さ」です。Javaが開発されたのは、1995年。それ以来20年近い蓄積があるJava言語は、実に情報が豊富で、そのうちほんとんどがネットで入手可能です。また専門書も豊富であり、必要であればいくらでも情報を手に入れることもできます。

こういった点が、Javaが始めて学習する言語としてふさわしいという理由になります。

ではC言語は…

とはいえ、ここまで来ると、ある程度プログラミングをかじったことのある人であれば、「なぜC言語じゃないの?」という疑問がわき起こるかもしれません。事実、C言語は1972年に開発されたJavaの大先輩と言える言語であり、その分蓄積もたくさんあります。しかし、アプリを作る実用的な言語としては、C言語は大きな問題があります。

それは、C言語およびその標準のライブラリだけでは、実用的なアプリを作れないということです。必ず他のライブラリやOSに依存した部分が必要となり、意外とアプリを作るのが難しいのです。また、ある程度実用的なアプリを作ろうと思えば、その上位の言語であるC++とセットでなければいけない場合がほとんどで、マスターするのは意外と難しいのです。

ただ、パソコンやX-BOX向けのゲームは、相変わらずC/C++言語によって作られていたり、ゲーム関連のエンジンは相変わらずC/C++言語がつかわれていることから、ゲームプログラミングをしたい人は、まずはこちらを選ぶとよいでしょう。

多言語プログラマーを目指して

ただ、そもそもJava言語は、C言語をベースとして作られたため、文法などは非常によく似ており、Javaを学んでからC言語を学ぶことも意外と簡単です。その上、C#言語や。Swiftといった言語も、実はJava言語とかなり似ており、「Java言語とどう違うか」ということさえわかれば、すんなりとマスターできてしまいます。

つまり、Java言語さえ身につけることができば、他の言語に移行するのは容易なのです。こういったことから、Java言語はプログラミングの初学者には、ぴったりの言語なのです。

その上、マイクロソフト社のC#言語もまた、普及率の点から見てもJavaをしのぐものがありますが、そのC#言語でさえ、実はもともとJava言語を意識して作られており、構造はかなり似通っています。

つまり、Java言語をマスターすると、さまざまな言語を使った多言語のプログラマーになるための第一歩を比較的容易に踏み出すことが可能なのです。

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