一週間でわかるプログラマになる方法

第7日目:開発効率を上げる

開発効率を上げる


プログラムのスピードをアップさせる

図7-1.アプリ開発のスピードアップ
スピード

一つアプリを作ったら、次のアプリ、その次のアプリと、どんどん新しいアプリを作ってプログラミングの能力を高めていきましょう。その際、同時にプログラムのスピードも上げていきましょう。

経験が高くなれば、プログラムを作成する能力は上がります。しかし、だからといってそれで開発能力が上がるわけでもありまんし、ある程度の「限界」があることは言うまでもありません。

では、どうすればよいのでしょうか?

プログラムを再利用する

一番有効な方法は、過去に作ったプログラムを「再利用」することです。異なる種類のアプリケーションでも、部分を見ていれば、似通った部分は非常にたくさんあります。

たとえば、ウェブアプリでしたら、ログイン・ログアウト機能であったりとか、部分ごとに再利用することが可能な機能がたくさん見受けられ、アプリはそれらの結合で出来上がっていることが分かります。

そこで、こういった機能をあらかじめ「部品」として蓄積しておき、必要に応じて使うわけです。そうすることにより、プログラミングのスピードがぐっと上がるわけです。(図7-2.)

図7-2.プログラムを再利用する
プログラムを再利用する

テストの再利用も

実は、再利用できるのは何もソースコードだけではありません。実はソフトのテストも再利用可能なのです。かつて作った機能と同じような種類の機能を作成する場合は、その機能を実装する際に作ったテストを再利用すれば、テストを作る手間も大幅に省けます。

最初に何もない段階で、ソフトを作るのは大変ですが、一旦ソースコードとテストの組み合わせができてしまったら、あとはだんだん作業が楽になります。

違うアプリ作りにチャレンジ!


色々作ってみましょう

ここまでできるようになったら、他の様々なアプリを自分の手で作ってみましょう。すると、実はアプリケーションとは見た目こそ違え、似たような構造を持っていることに分かると思います。そこで、さらにソースコードやテストなどの再利用できるものを増やしていきましょう。すると、どんどん上手に、どんどん効率的にアプリを作れるようになってきます。

何度かそれを繰り返し「もう十分にやったな」と思えるようになったら、次の段階にチャレンジしてみましょう。

他のプラットフォーム・言語を学んでみる

たとえば、Javaで、Androidのアプリを作っていたのなら、次はJSP/Servletを用いて、Java言語を用いたWebアプリの作成に挑戦するなどしてみましょう。すると、できることの幅も広がります。

また、データベース関連の処理などは、意外と汎用性が高いということも同時に分かると思います。そういった体験を問うして、よりプログラミングの幅を広げることができます。

また、他の言語を学んでみるのもよいでしょう。JavaとC#は大変似通っているので、このどちらかが分かっていれば、他方を勉強するのはさほど難しくありません。また、Webアプリを作れれば、Webアプリでよく用いられているPHP、Java、C#などといった言語を互いに学ぶのは比較的容易です。

このようにして、できることの幅も広げていきましょう。

開発手法を学ぶ

また、プログラミングそのものだけではなく、「開発手法」も学ぶのもよいでしょう。世の中には、「アジャイル」、「TDD」などといった開発手法に関するサイトがたくさんあり、アプリを作る際にも非常に参考になります。ある程度アプリを自分でも作れるようになって余力が出てきたら、こういったものを勉強してみるとよいでしょう。

どういった手法が余暇ということに関しては個人差や、目的による違いがあるのでここでは説明できませんが、おそらく勉強がある段階に達していると、自然にそれがわかるようになると思います。

ここまでくれば、プログラマーとしては大変立派です。独力で何かを作り上げるなり、どこかの企業に就職してプロとして活躍するなり、自分にとって相応しい活躍の場を見つけて、どんどん腕を磨いてください。きっと、この段階ではプログラムが楽しくて仕方がないはずです。

→ ソフト開発手法の書籍

戻るトップへ戻る次へ

↑ PAGE TOP