パソコンを入手する
図2-1.パソコンを入手しましょう
プログラミングを学習するためには、まずはパソコンそのものの入手が必要となります。すでに持っていればよいのですが、これから購入するのであれば、十分な処理能力のあるパソコンを購入しましょう。パソコンの処理スピードが遅いと、プログラミングはかなりストレスを感じるものになります。
とはいえ、最高スペックのパソコンを購入する必要はありません。CPUとしては、Corei3レベルの性能があれば十分です。
また、メモリが少ないとCPUがいくら高速でも、パソコンの処理能力が低くなりスピードが遅くなります。そのため、CPUよりもむしろ、メモリを十分に積むことを前提とした方が良いでしょう。あまりにも安いのは別として、予算としては5万~10万円の間のパソコンがあれば十分です。
開発環境の入手
パソコンが手に入ったら、プログラミングにおいて、必要になってくるのは、まずはプログラミング言語のコンパイラと開発環境です。コンパイラとは、プログラマーが作ったプログラム(ソースコード)を、コンピュータが実行可能なマシン語という言語に変換するためのツールです。
とはいえ、コンパイラの操作は難しく、かなりの知識を必要とします。そういった時に役立ちのが開発環境です。
開発環境とは、そういったプログラミング支援するためのツールで、現在主流なのは、IDE(統合開発環境)とよばれるツールを用いることです。IDEとは、プログラムの入力、コンパイル、実行そしてデバッグをを統一的に行うことのできるツールのことです。
Java言語の場合は、eclipse、NetBeansなどといったツールがあります。これらはいずれも無料で手に入ります。また、この他にも、Microsoft社のVisualStudioや、アップル社のXcodeなどがあります。これらは現在、ほとんど無料で手に入ります。
現在、これら統合開発環境を手に入れると、コンパイラなどはすべてセットなっており、IDEを入手し、パソコンにインストールすればすぐにプログラミングの学習が可能です。
→ eclipseの入手
→ NetBeansの入手
→ VisualStudioの入手
→ Xcodeの入手
言語の習得
アプリの構造
図2-2.言語の習得
1日目で説明したとおり、アプリケーションを作るにはプログラミング言語の習得が必要となります。ここでは、具体的にプログラミング言語の習得方法について説明します。
その前に、まずは「そもそもアプリケーションとはどのような仕組みになっているか」ということについて説明します。アプリケーションというのは実は大きく分けて、データ処理の部分(Model:モデル)、画面への出力や、ユーザーからの入力を受け付ける部分(View:ビュー)と、それらをつなぐ部分(Controller:コントローラー)に分けることができます。
この中で、プログラムの肝なる部分は、実は最初に説明したモデルの部分なのです。プログラミングの学習において、最初にできるようになるべき部分は、まずはここに該当する部分なのです。
この中には、データを読み込んだり、書き込んだり、検索したりするなどといった、プログラミングにおける基本的な要素が詰めまれているからです。
プログラミングの基礎力
この部分を記述できるようになるには、プログラミング言語の能力のみならず、論理的な思考能力などが必要とされます。
ただ、この部分の処理にはある程度パターンがあるため、そのための「定石」や、便利なツールもたくさん用意されています。そのため、どんな複雑な処理も、これらの定石やツールを用いれば実装できるのです。ある程度複雑なデータの処理を、それらを駆使して行うことができるようになる…これがまず、アプリを作るようになれるために必要なステップの第一歩です。
では、次はこの過程を具体的に説明していくことにします。