投資の種類
様々な投資方法
さて、ここでいよいよ投資の手段について詳しく説明していくことにします。世の中で知られている一般的な投資方法について、詳しく解説してきましょう。
株式投資
一般の人が「投資」と言ったときに、まっさきにおもういかべるのが、この株式投資かもしれません。株式とは、株式会社が資金を集めるための方法で、証券会社を通して取引されます。
株の価値は企業の業績などで、値段が上下します。そのため、安い時に購入して高い時に売るのが一般的な株式投資と認識されていますが、その他にも株主に対して配当という形でお金が分配されることもあります。
FX
FXとは、外国為替証拠金取引の略で、ドル円のレートなどのように、日々変化する為替相場の差額を利用して利益を上げる投資方法です。現在、株式と並んで誰でも手軽にできる手軽な投資方法として認知されています。
証拠金というお一定のお金を会社に預け、そのお金を元手にして取引します。利益を上げると証拠金が積み増され、損を出すと減っていきます。取引の際には、証拠金以上のお金を投資することも可能です。これをレバレッジと言います。
商品先物取引
商品先物取引とは、金、銀、原油などといった商品の値段の変動を利用して利益を上げる投資方法です。FXと同じく証拠金取引で、レバレッジをかけられるのが特徴です。FXと違い、扱っている商品の数が多いのが特徴です。また、値段の変動が激しいことから、FXよりも大きな利益を上げることも可能ですが、損失が大きくなる危険性もあります。
不動産投資
不動産を利用して利益をあげるとうしです。駐車場や賃貸住宅を作ってそこから利用料や家賃で収入を得る方法と、購入した不動産をより高く売って利益を得る方法の二通りがありますが、一般には前者のイメージが強いようです。ここで紹介してきた投資の中で唯一、金融機関から融資を受けられる投資方法です。
キャピタルゲインとインカムゲイン
投資における利益の上げ方
以上に紹介した投資方法を見てみると投資において利益をあげる方法は2とおりあることがわかります。一つは、投資対象を安く買い、より高い値段で売ることによって利益を得る方法。そして、もうひとつが、配当や利子などを受け取る方法です。これらがそれぞれ、キャピタルゲインと呼ばれるものと、インカムゲインと呼ばれるものです。
各投資における利益の種類
では、上にあげた各々の投資の方法における利益のあげかたを見てみることにしましょう(表1)。
表1.主要なプログラミング言語投資内容 | キャピタルゲイン | インカムゲイン |
---|---|---|
株式投資 | 購入時より値上がりした株を売る | 企業が好業績をあげた時に利益が配当という形で分配される |
FX | 為替相場の変動を利用して利益を得る | 両通貨の金利の差による金利の利益(スワップ金利) |
商品先物取引 | 商品の価格の変動の差益を得る | |
不動産投資 | 不動産を購入し購入時よりも高く売る | 賃貸不動産での家賃収入など |
投資の種類によっては、インカムゲインから利益を得るか、キャピタルゲインから利益を得るかという違いがあります。それぞれの投資の特性を理解して、チャレンジしてみましょう。
投資における利益の上げ方
投資と投機
厳密に区別することは難しいのですが、一般に私たちが「投資」と認識しているものには、「投資(investment)」と「投機(speculation)」と呼ばれるものがあります。
投資とは長期で長い時間をかけてインカムゲインを得るようなもので、投機は、短期でキャピタルゲインを得る方法で、よりギャンブル性が高いのが特徴です。
投機は悪か?
一般的に、特に日本人は「投機は悪」というイメージを持ちがちです。しかし、投機には、大変大事な役割があるのです。それは、市場に流動性を与えるということです。流動性とは、売り買いが簡単にできるか、という意味で、流動性が高い製品は入手しやすく、低いものは入手しずらいものです。
流動性が高い商品は、売買が盛んに行われていることから、より適切な価格で購入できると言われています。特にこの流動性の恩恵を受けているのが、商品の世界で、ある商品の値段が上がりすぎれば下がり、下がりすぎれば上がり、生産者にとっても、消費者にとっても適正な価格に収れんします。
つまり、私たちが商品を適切な価格で購入できるのは、実はこの投機があるからだと言えるのです。
自分にあった投資を選びましょう
以上のように、投資には様々な種類があり、利益の上げ方も様々だということがわかります。そこで、次からはさらにこれらの投資について詳しく説明していくことによって利益を深め、自分にとってぴったりの投資方法を見つけてみましょう。